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2014/01/01

2014年1月 京のゲート 外国人もびっくり『伏見稲荷の千本鳥居』

新年おめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 伏見稲荷は、全国3万社の稲荷神社の総本社で、五穀豊穣、商売繁盛の神様として広く信仰され、年賀の参拝客は約300万人、毎年全国ベスト5に入るほどの人気の神社。

 創建は古く和銅4年(711年)、稲荷山全体を神域としているから稲荷神社という。稲荷は地名であって狐とは縁もゆかりもないが、当時稲荷山を含む一帯には狐が多く生息し、その狐がイナゴや鼠などを捕食して農産物の収穫を助けたから崇められたと言われている。

 だから、狐は神様そのものではない。ご祭神は宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)を主祭神とする5柱の大神であり、総称して稲荷大神という。狐はその大神のお使いなのだが、今や大神よりもご利益を授けて下さるようだ。

 長い歴史を経て稲荷山全域に多くの社や祠が祀られるようになり、稲荷大神以外にも様々な神々が鎮座している。近年は、外国人にも人気が高く、トリップアドバイザーという外国人専用サイトでは、京都で1位と評価された。特に朱塗りの鳥居が参道にみっしりと連立する千本鳥居(その数5千~1万)は、かのランドアーチストのクリストも驚嘆し、絶賛した。

 24時間いつでも、かつ無料で参拝できるのも人気の一つ。深夜であっても狐に化かされたという人はかつても、今もいない。(M)

(伏見稲荷は京阪三条駅から電車で約15分、伏見稲荷駅下車5分です)

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